広島 丸のFA争奪戦を見て思うこと

国内フリーエージェント(FA)権を行使した広島・丸佳浩外野手(29)の行方について、
あらゆるスポーツ紙や週刊誌が連日のように報道しているが、
とにかく、カープに残留という選択だけはない。あるいはそうなったら来年のペナントが面白くならない。
という空気感を構成していることが非常に気に入らない。

だが、その一方で、丸の評価が高すぎる(マイナス面を全く伝えない)のも謎だ。

 

年度 所属球団 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺打 打率 長打率 出塁率
2010 広島東洋 14 22 19 1 3 0 0 0 3 1 1 0 0 1 2 0 7 0 .158 .158 .227
2011 広島東洋 131 495 435 48 105 16 4 9 156 50 9 6 9 1 44 6 105 2 .241 .359 .319
2012 広島東洋 106 339 283 26 70 10 4 4 100 22 14 6 5 3 46 2 59 4 .247 .353 .353
2013 広島東洋 140 601 506 82 138 25 5 14 215 58 29 15 5 4 85 1 103 6 .273 .425 .376
2014 広島東洋 144 644 536 106 166 30 5 19 263 67 26 11 0 4 100 4 95 12 .310 .491 .419
2015 広島東洋 143 633 530 81 132 28 1 19 219 63 15 7 4 4 94 1 143 4 .249 .413 .361
2016 広島東洋 143 652 557 98 162 30 8 20 268 90 23 9 1 3 84 7 107 9 .291 .481 .389
2017 広島東洋 143 651 556 109 171 35 3 23 281 92 13 3 2 6 83 4 113 6 .308 .505 .398
2018 広島東洋 125 566 432 109 132 22 0 39 271 97 10 10 0 1 130 3 130 5 .306 .627 .468
通 算 1089 4603 3854 660 1079 196 30 147 1776 540 140 67 26 27 668 28 862 48 .280 .461 .388

こちらが成績だが、
メディアが取り上げるのは大抵本塁打数の激増、4割6分を超える驚異的な出塁率の高さ、長打率の高さ
後はゴールデングラブ賞の連続受賞などだろうか。
そこだけ見れば確かに今の日本を代表する打者と言っても誰もが納得するだろうし、2年連続MVP候補筆頭なのも疑いようがない。

 

3割を超える打率と、高い長打率にも関わらず100打点に届かないことの深刻さ

問題はここだ。

意外にも打点が一度も100を超えたシーズンはない。
今年は前を打つ田中、菊池が不振で軒並み打率が2割代半ばに留まったことも関係あるだろうが、
昨年は今年以上に打点が低かったことを考えると、前を打つ打者の出塁率だけの問題とは言えない。

まず大きな原因は三振の多さ、この部分に関しては4年連続100三振以上で改善が見られない。
そして犠飛がわずか1つ
このことから考えて、日本シリーズ第2戦、追い込まれながら貴重な犠飛を打ったが、
これはファールフライを相手が捕球したことによって成立していた。
もしあれを見送っていたら、あの犠飛が生まれなかった可能性が非常に高かったのだ。
勿論四球や安打を打った可能性もあるが、調子が決して良くなかった丸は、あの打球がファールなら三振していた可能性が非常に高かった
と私は考えている。

丸の打撃を見ていて、今シーズンは特にタイミングを崩された打球というのをほとんど見ていない。
良く言えば、引っ掛けてのゴロとか、泳いでの内野フライみたいな打球は殆どないが、
一方で詰まらせても、しぶとく内野と外野の間に落とす。とか
ボテボテのゴロでの内野安打といったものを見た記憶がない。

この辺りでアウトになる時はあっさり三振してしまう印象がどうしても強い。

調子の波が少ない、修正能力が高いというチーム内の話だが、実際の数字からは
一試合に3三振、4三振する日が時々あるのを見れば、
自分のタイミングでスウィングできない時はバットにボールが当たらないという最大の欠点がある。

これが改善されれば本当にとんでもない打者になるだろうが、
今のヒッチとコックで縦にタイミングを取るフォームとも密接に関わっているだろうし、
容易に克服できる欠点ではないのは確かなのである。

果たして彼がどんな選択をするのか、カープファンとしても野球ファンとしても暖かく見守りたい。

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