丸FA移籍に怒るカープファンは異常なのか

球団史上初のセ・リーグ3連覇を遂げた広島から、2年連続MVPの丸佳浩外野手(29)が巨人へ行くことが決まり、
巷ではカープファンの丸への誹謗中傷など炎上騒動が話題となっている。

 

例えばコレ

〈赤い雑巾 年末の大大掃除にどうぞ〉

〈ゴミ〉

丸のユニホームがインターネット上で、こんな過激なコメントを添えて売りに出されている。11月30日の巨人入り発表以降、丸の関連グッズは転売サイトなどで広島を配送元に次々と出品されているのだ。

ネット上では別れを悲しむ声にとどまらず、丸に対し「裏切り者」「金の亡者」といった誹謗中傷、果ては脅迫めいた書き込みも相次いでいる。

丸がFA権行使を決断する以前から、広島のメディア関係者は「これまでのFAとは違う」と警鐘を鳴らしていた。

「弱いころのカープから出ていった選手には、『優勝を経験してみたい』『満員の球場でやってみたい』といった大義名分があり、ファンにも『仕方ない』という雰囲気があった。しかし、いまは3連覇中でスタンドはぎっしり。丸が出ていくとすれば、やっぱりカネかと思われてしまうんじゃないか」

丸の獲得に5年総額30億円以上を提示した巨人に対し、広島は当初の4年総額17億円から増額なし(金額は推定、以下同)。確かに好条件になびいた格好だが、「昨年のうちに今オフと同程度の条件を出していれば、丸は広島に残留した」との見方が地元メディアに根強い。

(中略)

2005年から10年間ソフトバンクのフロントとして球団経営に携わった小林至氏(50)=江戸川大教授=は「広島も西武も、巨人やソフトバンクと同じカネの使い方をしろとはいわないが、その気になればカネはもっと出せると思う。他球団を含めて“育成重視”といった言葉があまりにもてはやされ、危機感や経営努力が不足していると感じる。主力選手の流出が続くのはファンに対する裏切り行為だ」と糾弾するが、球団の方針はさまざまだ。

 

更に私が変だと感じたのはこの記事

 

、移籍を決断した丸にも、11年過ごした広島への愛着はある。
「僕だって、残りたい……」
FA権を行使した後も、そうつぶやいた。それは偽りない本音だったように思う。
丸が広島に求めていたもの。
試合に向けたルーティンは貪欲なまでに貫く。「決して面白いものでもない」といいながら、すべて野球のために注いできた。そんなタイプの丸にとっては環境の変化は、また新たに対応しなければいけないことが増えることになる。慣れた環境でプレーできるメリットは大きい。
ただ、選手としてよりいい条件を求めるのは当然。プロ野球選手の価値は金額で示される側面もある。特に2年連続MVPを受賞するほどの高みを見た丸ならば「他球団の評価を聞いてみたかった」のは自然な流れといえるだろう。すでに多くのものを得たベテランではなく、これから多くを得る中堅選手ならなおさら。
FA権を行使し、獲得に手を挙げたロッテも、巨人も出した条件は、広島が提示した条件を大きく上回っていた。特に巨人は広島の条件との開きは明らか。それでもあれだけの期間、悩み、苦しんだ。最後まで残留の可能性を残していた。
丸が広島に求めていたものと球団の姿勢には、報じられているような金額ほどの開きはなかった。今回のFAで丸が重要視した点は金額だけではない。わずかな差。ただ、それが埋められない溝になっていた。
その点も含めて、巨人が上回り、広島は歩み寄ることができなかった。
 広島は過去にもFAで主力を流出させた苦い経験がある。低迷の要因にはなったものの、そこからフロントと現場が一体となって努力と工夫を重ねて、セ・リーグ2球団目の3連覇という偉業を成し遂げるまでになった。
隆盛を長く続けることは難しい。人材だけでなく、資金も必要となる。マネーゲームには参加できない。それはある意味で「おらが町のカープ」にとっては避けられないものかもしれない。
丸と広島にとって、この結末はある意味で必然だったのかもしれない。

FAは忠誠心の踏み絵ではない。

 ただ、「おらが町のカープ」を支えるファンは、そのはざまでジレンマにうちひしがれているようだ。移籍した丸への声は厳しく、ネットでは心ない誹謗中傷までも上がっている。高卒での入団から11年、成長していくサクセスストーリーを見てきたからこその愛が、憎しみとなってしまったのかもしれない。
それでも、1日にして「おらが町のヒーロー」が「裏切り者」となったような扱いは理解に苦しむ。この11年間で、丸が広島に残したものは大きい。セ・リーグ2球団目の3連覇に大きく貢献し、2年連続で最優秀選手賞を受賞した功績はいつまで経っても色あせない。
FAは入団した球団への忠誠心を問われる“踏み絵”ではない。あくまでも選手の権利である。「おらが町の英雄」という重さ。
「おらが町のヒーロー」となったことで、失ったものもある。
あまり多くを語りたがらないが、家族への思いが強い、心やさしきパパでもある。
いつしか幼い子どもと公園で遊ぶこともできなくなったという。公園に行くと、人だかりができ、家族だけでなく、周りにも迷惑がかかる。そうなると、遊べない。息子の「なんで帰るの?」という悲しい表情は父親となった者なら胸が苦しくなるに違いない。
ある日、息子と公園で遊ぼうと出かけたものの、ひと気のない公園がなく、気づけば夕方になり家路に就いたこともあったという。
家族との日常は、プロでの成功よりもときには重い。
所属選手だけでなく、レジェンドと言われた選手たちが引退後も過ごせる町が理想郷と言える。球団はより強く、ファンが喜ぶチームづくりを。選手は個々のレベルアップだけでなく、勝利に献身的かつ効果的な働きができるよう精進する。
そして、ファンも熱い声援を送り、球団をサポートする。この三位一体がそれぞれレベルアップし、絶妙なバランスを保つことで、地域を大いに盛り上げる「おらが町のプロ野球チーム」へとなっていくのだろう。

 

 

長い引用になったが、この記事の何がオカシイか解説していこう。

 

①獲得に手を挙げたロッテも、巨人も出した条件は、広島が提示した条件を大きく上回っていた。
特に巨人は広島の条件との開きは明らか。 それでもあれだけの期間、悩み、苦しんだ。最後まで残留の可能性を残していた。

浅村がオリックスとの交渉を断ったことが、「礼儀知らず」という意見と「行きたくない球団と交渉しないのは合理的」
という二つの意見があるように、
長い時間を掛けて悩んだと言えば聞こえは良いが、決断を保留し続けることで、ロッテと巨人の獲得競争は過熱した。
長引かせてより良い条件を引き出したとも言えるのだ。

 

②隆盛を長く続けることは難しい。人材だけでなく、資金も必要となる。マネーゲームには参加できない。
それはある意味で「おらが町のカープ」にとっては避けられないものかもしれない。
丸と広島にとって、この結末はある意味で必然だったのかもしれない。

マネーゲームに参加できないチームから2年連続MVPを取るような選手が去るのは必然と言っている訳だが、
それを言えば、今はメジャー志向が強くなったため、優秀な選手はメジャーへ行くことが多くなったが、
もし、田中もダルビッシュも前田も大谷もメジャーに行かなかったら、
金のある球団が大金を積んで獲得するのが必然と言っているのと同義である。

 

③FAは入団した球団への忠誠心を問われる“踏み絵”ではない。

黒田や前田がメジャーに行く時、カープファンは誰も裏切り者などとは言わなかった。
つまり、FAで忠誠心など問うていないのだ。
巨人に行ったということが一番の問題であり、そのことに一切触れない地点で、この記事は読売の御用記者かとさへ思ってしまう。

 

家族への思いが強い、心やさしきパパでもある。
いつしか幼い子どもと公園で遊ぶこともできなくなったという。公園に行くと、人だかりができ、家族だけでなく、
周りにも迷惑がかかる。そうなると、遊べない。
息子の「なんで帰るの?」という悲しい表情は父親となった者なら胸が苦しくなるに違いない。

巨人は最も選手が注目される球団である。
それは清原の例を見ても分かる。
そもそも、家族のことを考えるなら夫婦とも出身の千葉を選ぶ方が道理に叶っている。
「家族のことで迷っていた」という報道がなされながら、もっとも家族が好機の目に晒される巨人を選んだ。
という矛盾に「結局金かよ!」という怒りが爆発しているのは明らかだ。
想像でしか言えないが、ロッテを選んでいればこれほどの騒ぎにはなっていなかっただろう!

 

最後に
【1日にして「おらが町のヒーロー」が「裏切り者」となったような扱いは理解に苦しむ。】
と言っているが、理解する気がないだけだろう。
それは①~④の理由で述べた通り、メジャーに言った2人は、国内球団より金を貰っても「金の亡者」などと言われることはなく、
FA権を行使した時から、「一番評価してくれる球団に行く」と言ってればよかったものの、
「家族のことで悩んでいる」として、有利な条件をじゃんじゃん出させる結果となった暁に、家族の安息の地とは程遠い巨人に行った。
後は、家族が交渉前から東京に引っ越していたという噂も出ていた。
これらを総合して、ファンがダーティーなイメージを持ったとしても不思議はないのである。
それよりも、本来金がある球団だけが優秀な選手をマネーゲームで獲得できる制度に疑問を呈して
日本もサラリーキャップ・ラグジュアリータックスを導入して、一部の球団が金満補強をすることを規制すべきだと主張するのが先だ。
だからこそ、これらの金を出さない球団が悪い!みたいな論調はソフトバンクや巨人のような巨大企業の手先が書いた記事でしかないと言いたい。

 

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