カープが長野を選んだ意義を検証してみた

巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)の人的補償として、
長野久義外野手(34)が広島に移籍することが7日、発表されました。

この話題についていろいろな報道が現在なされていますが、
そもそも、人的補償でカープが獲得すると予想されていたのは投手という意見が大半でした。
しかも左腕の中継ぎと絞った報道も多かったですね。
例えば「丸佳浩の人的補償で、広島カープが“救援左腕”巨人・戸根千明、中川皓太を指名か

◆そもそもカープの狙いは左腕ではなかった

多くのメディアが、カープの左腕不足を指摘し、
特に中継ぎ左腕を狙っていると考えていた。
だが、果たして本当にそうだったのか?
例えば、昨年のドラフトでカープは左腕を一人も指名しなかった。
理由は、床田、塹江、高橋(昴)らの育成を重視したからである。
更に西武に内海を譲った段階で左腕獲得の可能性はほぼゼロだったのである。

 

◆新井の引退

 

丸のFA以上にカープには新井の引退の方が打撃が大きいのではないか?
大下剛が指摘し、誠也、松山といった選手が新井の大きさを口にしていた。
勿論ベテランであれば穴埋めができる話ではないが、
単純に実績のあるベテランが、控えている状況は相手への威嚇としては十分だ。

今回、西川を外野にコンバートした場合、松山と併用すると左の代打がいなくなる。
右打者に至っては下水流辺りが定着できるかどうかが重要なポイントになっていた。
それが長野が加わったことで、代打でも1.5軍ではなく、1軍で通用する選手が控える状況が保てた。
更に来年には菊池がメジャー挑戦を表明しているので、即戦力の右打者は是が非でも欲しかった。
※ただし1年でFAで流出という可能性は秘めているが、高額年俸のため巨人の買戻しならあまり問題はない。

 

◆巨人が長野をプロテクトから外した理由

 

これについては、巨人大塚副代表の発言に応えがあります。
「内海の時と同じでショックですよね。全体のバランスを見てプロテクトしてますけど、まさかですよね。若返りというのも考えてのプロテクトだったんですけど、あの辺を持っていくとは思っていなかった」
と話しているのを見れば、

ベテランで高額な年俸(長野の来季の年俸は2億3000万円)をカープが引き抜くとは考えていなかったことになるので、
鈴木清明球団本部長が、丸外野手が巨人入団を表明した11月30日に「(プロテクト)リストを見てから」と前置きした上で、「いい選手がいたら取りにいく。(年俸が)高くてもいく可能性がある」
と話していたことは、完全にブラフだと思っていたことになる。

 

◆カープは今後を見据えた選択をした

 

順調にいけば今年FA権を取得することが話題になっており、
既に巨人が獲得に乗り出す可能性が濃厚だと報じられているのが捕手の相澤である。
もし、相澤がFAで巨人に移籍した場合、巨人は安易に若手を重点的にプロテクトする。
ということはできなくなった。
もちろん今シーズの成績にもよるが、チームに長年貢献してきたベテランを失った影響が大きくでれば出るほど、
次回はベテランをプロテクトせざるを得ない。
こうなればカープの思うつぼである。

 

◆一岡ショックの過剰報道に飲み込まれた巨人

 

人的保障の話題になれば絶対出てくるのが、大竹の獲得と共にカープへ移籍した一岡の話だ。
この話題が毎度報道されることで、巨人は同じ轍を踏むまい!と神経質になったに違いない。
ただでさへ今季は岩隈や中島を獲得しており、若手を育てる意識の欠落をあらゆる方向から叩かれていた。
ここにきて若手有望株を手放せばどんな批判を受けるかは想像に難くない。

◆長野はカープ野球に馴染めると判断した

 

長野はドラフトで巨人以外の球団には行かないことを示し続けてきたが、
今回のコメントを見る限り、9年間のプロ生活で価値観に変化があったのかもしれない。
更に阿部が「長野は練習しないが天才肌の選手」と言っていた。
もし、カープの環境に長野が適用した場合、ここ数年伸び悩んでいたものが一気に開花する可能性すらある。
カープというチームは、実績以上に練習態度などの日常的な部分を重んじる球団である。
それが、練習をあまりしない選手を指名した。ということからも、
今回の指名は異例だが、これから長野がカープ野球に慣れることができるのか、
尚更今年の開幕カードは注目度が増すことになったのは間違えない。

巨人の3番に丸
広島の3番に長野

こんなオーダーになった場合、両チームのファンはどんな気持ちでそれぞれの選手を応援するのだろうか!

 

 

 

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